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税務調査の時期(4-6月)

2024.04.18

税務調査の時期とは?

税務調査は厳しい

確定申告が終わり、事務年度最後の調査シーズンがやってきます。新型コロナが5類移行されて初めての4月から6月の税務調査。通称「ヨンロク調査」にむけて、心構えをしておいた方がよさそうです。

税務当局は毎年7月から6月までを事務年度としています。一般的に行政機関で使われている4月から3月までの年度と区別しています。つまり新年度が7月に始まります。あいさつ回りや前任者からの引継ぎ、調査の下準備を経て9月から年末にかけての「秋の調査シーズン」に突入します。よって秋の調査は税務調査のメイン期間といます。

ヨンロクに税務調査が入る場合

一方で、2月から3月にかけての個人確定申告という最大のイベントを終えて迎えるのが春の調査シーズンです。これは調査官が事務年度のラストスパートをかけてくる時期です。調査官は公務員ですので公言しませんが、一般企業と同様にノルマがあります。この時期期は、今年度の成績が思わしくなった調査官にプレッシャーがかかります。少しでも成績を取り戻そうと(徴収額を増やそうと)する時期になります。

調査に狙われやすい部分

税務調査官の厳しい追及

さて実際に調査を受ける際の注意点をお伝えします。いわゆる「期ズレ」、利益調整に使われやすい「棚卸」を再チェックしておきましょう。期ズレとは、売上の計上時期の先送りです。収益の認識基準を確認しておく必要があります。商品の引き渡しは終わっているが請求が翌月にずれ込んだ場合などに発生します。

棚卸は脱税に非常に使われやすい項目です。ですから、あらぬ疑いをかけられないようにPCデータや手書きのメモなど原資記録をしっかり残しておきたいところにです。期末時点の棚卸商品の金額が大きければ大きいほど、利益も多くなります。逆に少なく計上すれば、利益を圧縮できます。数年分の決算書を比較して、突然、棚卸の金額が少なければ要チェックです。

税理士との連携で調査を乗り切る

税理士と事前に協議を

この時期の税務調査は、ノルマ達成のために効率重視となる傾向があります。ただ調査で大きな問題が浮上すれば、人事異動後の7月に繰り越されていきます。調査の連絡があれば、税理士と事前に打ち合わせを行い、対策を協議しましょう。比較的軽めの調査が多い春とはいえ気を引き締めて対応したいものです。

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